マネタリーベース
この指標を発表しているのは 日本銀行
残高の推移
最新値(2026 年 9 月)/ 平均残高
マネタリーベース(合計)
532.8兆円
日銀当座預金
銀行が日銀に預けているお金
413.7兆円
日本銀行券(紙幣)
114.6兆円
貨幣(硬貨)
4.6兆円
マネタリーベース 平均残高(兆円)
3 つの内訳の積み上げ。膨らんだのは紙幣ではなく、銀行が日銀に預けている当座預金
前年同月比の推移
最新値(2026 年 9 月)/ 前年同月比
マネタリーベース(合計)
-15.2%
前月の前年同月比から +0.5 pt
日銀当座預金
銀行が日銀に預けているお金
-18.3%
前月の前年同月比から +0.6 pt
日本銀行券(紙幣)
-2.0%
前月の前年同月比から 0.0 pt
貨幣(硬貨)
-1.2%
前月の前年同月比から 0.0 pt
マネタリーベース 前年同月比(%)
プラスなら日銀がお金の供給を増やしている、マイナスなら減らしている
Reading guide
何を見るべきか
マネタリーベースとは、日本銀行が世の中に直接供給しているお金の量のこと。 「マネタリー」は「お金の」、「ベース」は「土台」で、世の中のお金の土台になる部分という意味です。 日本銀行が毎月公表しており、公表は翌月の第 2 営業日と、経済統計のなかでもかなり早い部類に入ります。
このページでは残高(兆円)と、前年同月比(YoY) の 2 つの見方で掲載しています。 前年同月比は、1 年前の同じ月と比べて残高が何 % 増減したかを表します。
中身は 3 つだけ
| 内訳 | 何のことか | 最新の残高 |
|---|---|---|
| 日本銀行券発行高 | 世の中に出ている紙幣の合計。財布の中の 1 万円札もここに入る | 114.6 兆円 |
| 貨幣流通高 | 世の中に出ている硬貨の合計 | 4.6 兆円 |
| 日銀当座預金 | 民間の銀行などが日本銀行に預けているお金。銀行にとっての「銀行口座」 | 413.7 兆円 |
上のグラフで分かるとおり、この 10 年あまりで膨らんだのは紙幣でも硬貨でもなく日銀当座預金です。 いまはマネタリーベース全体の 78% を日銀当座預金が占めています。 「日銀がお金を刷る」とよく言われますが、実際に紙幣を大量に印刷したわけではありません。
紙幣と硬貨は、世の中に出ているものすべてを数えます。財布やタンスの中の現金だけでなく、銀行の金庫や ATM に入っている現金も含みます。 一方、マネーストックの「現金通貨」は銀行の手元にある分を除いて数えるため、同じ現金でも金額が少し違います。
日銀当座預金は、銀行などの金融機関だけが持てる口座です。個人や一般の企業は日本銀行に口座を開けません。 銀行どうしの決済や、預金の引き出しに備えた準備として使われるお金で、私たちが銀行に預けている預金とは別物です。 私たちの預金は民間銀行が預かっているお金なので、マネタリーベースには入らず、マネーストックの側で数えます。
なぜ日銀当座預金が増えるのか
日本銀行が民間の銀行から国債を買うと、その代金は銀行が日銀に持っている当座預金の口座に振り込まれます。 つまり、日銀が国債を買えば買うほど日銀当座預金が増え、マネタリーベースが増えます。 これが 量的緩和 の基本的な仕組みです。 買った国債がどれだけ積み上がったかは 国債は誰が持っているか のページで確認できます。
グラフに見える 3 つの局面
グラフの期間を「全期間」に切り替えると、次の 3 つの局面がはっきり見えます(初期表示は直近 10 年)。
- 2001〜2006 年の量的緩和 — 日銀当座預金の残高そのものを政策の目標にした最初の試み。2006 年の解除で当座預金は一気に減りました。
- 2013 年からの異次元緩和 — 「マネタリーベースを 2 年で 2 倍にする」と宣言し、マネタリーベース自体が政策目標に。前年同月比は一時 +50% を超えました。
- 2024 年からの縮小 — マイナス金利の解除と国債買い入れの減額が始まり、前年同月比はマイナスに転じています。
マネタリーベースが増えても、世の中のお金が増えるとは限らない
日銀当座預金は、銀行が日銀に預けたままにしているお金です。 銀行がそれを元手に企業や個人への貸し出しを増やして、はじめて世の中に出回るお金(マネーストック)が増えます。
異次元緩和ではマネタリーベースが 4.0 倍になりましたが、マネーストックの伸びはずっと緩やかでした。 マネタリーベースは「日銀がどれだけアクセルを踏んだか」、マネーストックは「それが実際に世の中へ届いたか」。 2 つを並べた比較は マネーストックのページ に載せています。
平均残高とは
このページの残高はすべて平均残高(平残)です。平均残高とは、その月の毎日の残高を平均した値のこと。 月末 1 日だけの残高(末残)は、税金の納付や年金の支払いといった一時的な資金の動きで大きく振れるため、日本銀行も報道も平均残高を基本にしています。
このデータについて
- 対象
- マネタリーベース平均残高(合計・日本銀行券発行高・貨幣流通高・日銀当座預金)
- 一次ソース
- 日本銀行「マネタリーベース」
- 取得
- 日銀時系列統計データ検索サイトの主要時系列統計データ表(md01_m_1.csv)
- 単位
- 残高は兆円(元データは億円)、前年同月比は %
- 期間
- 1980-01 〜 最新月(日銀当座預金は 1981-04 〜)
- 頻度
- 月次(公表は翌月の第 2 営業日)
- 前年同月比
- 日本銀行の公表値をそのまま掲載(当サイトでの再計算はしていません)。日本銀行の公表名は「前年比」
- 速報・確報
- 日本銀行自身の帳簿の集計値のため、速報・確報の区別はありません
- 温度判定
- 行っていません。残高の大小そのものに「熱い / 冷たい」の基準が無いためです
- データソース
- 日本銀行「マネタリーベース」
この統計を最後に取り込んだ日時は 統計データの更新状況 で、掲載中の全統計とあわせて確認できます。