指標マップ — この温度計で何がわかるか
このサイトは、日本経済を 22 の指標で定点観測しています。ただ、指標が増えるほど「どれが何を教えてくれるのか」は見えにくくなります。
そこですべての指標を 2 本の軸——「いま ⇄ これから」(景気の結果を映すか、これからを先取りするか)と「経済全体 ⇄ 暮らし」(マクロの規模か、自分の財布に近いか)——で 4 つのマスに並べました。ガートナー社の「マジック・クアドラント」のように、1 枚の図でサイト全体を見渡すための地図です。
この地図の 2 本の軸
横軸 = いま ⇄ これから(タイミング)
指標が「今・これまで」の結果を映すのか、景気の「これから」を先取りして映すのかの違いです。視線は左から右へ動くので、左にあるほど確定した結果(遅行・一致の指標)、右にあるほど予兆(先行の指標)を置いています。たとえば右側の機械受注(先行)が向きを変えてから、半年ほど遅れて左側の GDP(遅行)が追う——という時間差があります。
縦軸 = 経済全体 ⇄ 暮らし(視点)
その数字が国全体・企業というマクロな規模の話なのか、それとも自分の家計に直接ひびくのかの違いです。上にあるほど経済全体の規模や構造(GDP・税収・人口)、下にあるほど財布に近い指標(物価・賃金・雇用)を映します。
4 つのマスで見る、22 の指標
縦軸は視点で、上が「経済全体」、下が「暮らし」。横軸はタイミングで、左が「いま」、右が「これから」です。各マスの色は 4 象限を見分けるための目印です。指標名をクリックすると個別ページへ、マウスを乗せると一行解説が出ます。
地図の読み方
- 斜めに読む。 右の列(これから・先行)の指標は、数ヶ月〜半年あとに左の列(いま・遅行)へ効いてきます。たとえば「これからの景気」にある輸入物価は、やがて「いまの暮らし」の CPI に伝わります。川上から川下へ、という流れです。
- 時間差で読む。 同じ段で右(これから・先行)が向きを変えたら、しばらく遅れて左(いま・遅行)が追う、というリズムがあります。先行指標が冷え始めたのに遅行指標がまだ熱い——そんなズレが「景気の曲がり角」のサインになります。
- 空白も情報。 「これからの、暮らし」のマスが手薄なのは、暮らし向けの先行指標がそもそも少ないからです。この地図は、何が見えていて何が足りないかも同時に映します。
指標を掛け合わせて読む
ひとつの指標だけでは見えないことも、2 つ以上を重ねると見えてきます。横断分析のページでは、関係し合う指標を 1 枚のグラフに並べています。
※ 各指標をどのマスに置くかは、サイトを見渡すための編集上の整理です。たとえば輸入物価は最終的に家計の物価へ伝わりますが、計測されるのは企業の取引段階なので「経済全体」側に置いています。学術的な厳密な分類ではなく、あくまで地図上の目安としてご覧ください。
※ 先行・一致・遅行の正確な定義は 先行・一致・遅行指標 で説明しています。