円安は、物価にどう染み込むか — 為替・輸入物価・PPI・CPI の連鎖
4 系列を重ねて見る
米ドル/円・輸入物価指数(円ベース)・国内 PPI・CPI(総合指数)(2020 年平均 = 100)
出典: 日本銀行「外国為替市況 東京市場ドル・円スポットレート(FRED 中継)」 / 日本銀行「企業物価指数」(輸入物価・国内 PPI) / 総務省統計局「消費者物価指数 長期時系列データ 中分類指数(1970 年 1 月~最新月)」
破線 = 速報値(preliminary)
4 系列はそれぞれ 2020 年平均 = 100 として正規化しています。USD/JPY は値そのものに方向性があり指数ではないため、変動幅の比較目的での描画です(2020 年平均からの相対変化)。最新月が速報の系列(輸入物価)は破線で表示されます。
4 つの指標の役割
- 米ドル/円: 為替の動き。海外から物を買うときの「円の価値」を映す。
- 輸入物価指数(円ベース): 海外から日本企業が買い付ける財の値段を、円換算で集計したもの。為替の動きが直接効く。
- 国内 PPI(企業物価指数): 輸入した原材料・エネルギーを使って国内企業が出荷する財の価格。輸入コストの上昇がまずここに転嫁される。
- CPI(総合指数): 国内の小売段階で、家計が直面する物価。企業の出荷価格が卸売・小売を経て、最後に染み込んでくる。
伝播の経路は米ドル/円 → 輸入物価 → 国内 PPI → CPIが代表的ですが、すべての CPI 上昇が為替で説明できるわけではありません。 賃金、サービス価格、政府の補助金など他の要因も同時に効きます。 ここで見えるのは「為替が物価に染み込む経路の一部」だと意識してください。
関連する指標・解説
このデータについて
- 系列
- 米ドル/円(東京 17 時、月次平均)/輸入物価指数 円ベース 総平均(企業物価指数、2020 年基準)/国内 PPI(企業物価指数、2020 年基準)/CPI(総合指数)(2020 年基準)
- 基準
- 4 系列とも 2020 年平均 = 100 に正規化
- 頻度
- 月次。USD/JPY は日次データの月平均、輸入物価・PPI・CPI は単月公表値
- 期間
- 1990-01 〜 2026-08
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