けいざいの温度計

企業物価指数(国内 PPI・輸出物価 円ベース)

最新データ:

最終データ更新:

この指標を発表しているのは 日本銀行

熱い /国内 PPI YoY で判定

最新値(

前年同月比の推移(PPI と CPI を重ねる)

企業物価指数 前年同月比(%)

国内 PPI が CPI に 1〜3 ヶ月先行。コア CPI と並べて伝播を観察

指数値の推移

企業物価指数(2020 年 = 100)

輸出 PPI 円ベースの伸びは円安寄与を反映

Reading guide

何を見るべきか

企業物価指数(PPI / CGPI)とは、企業同士の取引で売買される財の価格水準を指数化したもの。 日本銀行が月次で公表しており、ガソリン・電力・鋼材・部品・食品原料などの「企業の仕入れ値」を網羅します。 基準年は 2020 年(= 100)、本ページの数字は基本的に 前年同月比(YoY) で表示しています。

物価伝播チェーンの真ん中

日本のインフレ伝播は、ざっくり以下の順に動きます。

  1. 輸入物価 — 原油・食料・部品の海外価格 + 為替(円安/円高)
  2. 国内企業物価(本ページ) — 輸入価格が浸透した「企業の仕入れ値」
  3. CPI — 家計が支払う最終的な小売・サービス価格

経験的に PPI は CPI に 1〜3 ヶ月先行します。PPI が高止まりしている時期は、CPI のピークアウトもまだ先です。 逆に PPI が落ち着き始めれば、半年遅れで CPI が落ち着くシグナルになります。

PPI − CPI ギャップの読み方

PPI YoY が CPI YoY を大きく上回るときは、企業が仕入れ値の上昇を販売価格に転嫁し切れていない=マージン圧迫が起きている可能性があります。 逆に PPI が CPI を下回る状態は、企業の仕入れ値より家計が払う値段の方が高い=マージン回復 / 価格決定力の発揮と読めます。

日本では長く PPI>CPI(転嫁不足)が続いていましたが、2024〜2025 年にかけてその差は縮小傾向。 短観の 販売・仕入価格判断 DI でも、販売価格 DI が緩やかに上昇しており、価格決定力の回復が観測されています。

輸出 PPI 円ベースが急騰している意味

輸出 PPI 円ベースは「日本企業が輸出した商品の円建て価格」。海外通貨建ての契約価格が一定でも、円安が進めば円換算では膨らみます。 ここが急騰しているのは輸出企業の収益面ではプラスですが、その裏側で輸入物価も同様に押し上げられているため、家計には輸入インフレとして跳ね返ってきます。 米ドル/円 の動きと併せて見るのが定石です。

このデータについて

対象
日本の国内企業物価指数 総平均 + 輸出物価指数 円ベース 総平均
一次ソース
日本銀行「企業物価指数(CGPI)」
取得
日銀時系列統計データ検索サイト(2020-01〜は cgpi_m_jp.zip、〜2019-12 は cgpilink1.csv 接続指数)
基準年
2020 年 = 100
期間
1990-01 〜 最新月
頻度
月次(公表は翌月 10〜15 日頃)
速報・確報
速報は翌月、確報は翌々月に上書き(preliminary フラグは公表データに無し)
温度判定
国内 PPI YoY < 0% で冷たい(デフレ圧力)、0〜3% で適温、3% 超で熱い(CPI 上振れ要因)
カードの読み方
トップページの PPI カードは国内 PPI YoY を表示。CPI に 1〜3 ヶ月先行