けいざいの温度計

企業物価指数(国内 PPI・輸出物価 円ベース)

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この指標を発表しているのは 日本銀行

熱い /国内 PPI YoY で判定

指数値の推移

最新値(2026 年 8 月)/ 指数値(2020 年平均 = 100)

国内 PPI

136.1

輸出物価指数(円ベース)

162.1

企業物価指数(2020 年 = 100)

コア CPI(2020 年以降)を重ねると、水準の乖離が累積でどれだけ開いてきたかが分かる

前年同月比の推移(PPI と CPI を重ねる)

最新値(2026 年 8 月)/ 前年同月比

国内 PPI

CPI の上流

+7.6%

前月の前年同月比から -0.1 pt

輸出物価指数(円ベース)

為替反映済み

+17.9%

前月の前年同月比から -1.4 pt

同月コア CPI: +1.8% / PPI − CPI ギャップ: +5.8 pt

企業物価指数 前年同月比(%)

国内 PPI が CPI に 1〜3 ヶ月先行。コア CPI と並べて伝播を観察

PPI − CPI ギャップ(これから物価は上がる?下がる?)

PPI − CPI ギャップ(これから物価は上がる?下がる?)

プラスが大きいほど、企業の仕入れコスト上昇のうち家計の物価にまだ反映されていない分=「転嫁待ちの圧力」が大きい状態。 マイナスは逆に転嫁が進み、落ち着き方向の圧力。

プラス(転嫁待ちの圧力=今後上がりやすい)
マイナス(転嫁済み=落ち着き方向)

Reading guide

何を見るべきか

企業物価指数(PPI / CGPI)とは、企業同士の取引で売買される財の価格水準を指数化したもの。 PPI は Producer Price Index(生産者物価指数)の略で、日銀の正式な英語名は CGPI(Corporate Goods Price Index)ですが、国際的には同種の指数を PPI と呼ぶのが一般的なため、このサイトでも PPI を使っています。 日本銀行が月次で公表しており、ガソリン・電力・鋼材・部品・食品原料などの「企業の仕入れ値」を網羅します。 基準年は 2020 年(= 100)、本ページの数字は基本的に 前年同月比(YoY) で表示しています。

物価伝播チェーンの真ん中

日本のインフレ伝播は、ざっくり以下の順に動きます。

  1. 輸入物価 — 原油・食料・部品の海外価格 + 為替(円安/円高)
  2. 国内企業物価(本ページ) — 輸入価格が浸透した「企業の仕入れ値」
  3. CPI — 家計が支払う最終的な小売・サービス価格

経験的に PPI は CPI に 1〜3 ヶ月先行します。PPI が高止まりしている時期は、CPI のピークアウトもまだ先です。 逆に PPI が落ち着き始めれば、半年遅れで CPI が落ち着くシグナルになります。

PPI − CPI ギャップの読み方

PPI YoY が CPI YoY を大きく上回るときは、企業が仕入れ値の上昇を販売価格に転嫁し切れていない=マージン圧迫が起きている可能性があります。 逆に PPI が CPI を下回る状態は、企業の仕入れ値より家計が払う値段の方が高い=マージン回復 / 価格決定力の発揮と読めます。

日本では長く PPI>CPI(転嫁不足)が続いていましたが、2024〜2025 年にかけてその差は縮小傾向。 短観の 販売・仕入価格判断 DI でも、販売価格 DI が緩やかに上昇しており、価格決定力の回復が観測されています。

なぜコアコアではなくコア CPI と比べるのか

上のグラフの比較対象は、トップページの温度判定に使っているコアコア CPI(生鮮食品・エネルギーを除く)ではなく、コア CPI(生鮮食品のみ除く、エネルギーは含む)です。 国内 PPI は電力・ガソリン・鋼材などエネルギー・素材コストの比重が大きい指数のため、エネルギーを取り除いたコアコア CPI と比べると、PPI 側の変動要因がコアコア側では最初から除かれてしまい、伝播の様子が見えにくくなります。 エネルギーを残したコア CPI の方が、PPI の変動が家計の物価にどう波及するかを素直に追えます。

なお CPI ページや各指標カードの温度判定(熱い / 冷たい表示)は引き続きコアコア CPI が基準です。生鮮食品・エネルギー双方の振れを除いた、より基調的なインフレの強さを見るためで、本ページの伝播比較(コア CPI)とは目的が異なる点にご注意ください。

輸出物価指数(円ベース)が急騰している意味

輸出物価指数(円ベース)は「日本企業が輸出した商品の円建て価格」。海外通貨建ての契約価格が一定でも、円安が進めば円換算では膨らみます。 ここが急騰しているのは輸出企業の収益面ではプラスですが、その裏側で輸入物価も同様に押し上げられているため、家計には輸入インフレとして跳ね返ってきます。 米ドル/円 の動きと併せて見るのが定石です。

この指標を扱った分析

このデータについて

対象
日本の国内企業物価指数 総平均 + 輸出物価指数 円ベース 総平均
一次ソース
日本銀行「企業物価指数(CGPI)」
取得
日銀時系列統計データ検索サイト(2020-01〜は cgpi_m_jp.zip、〜2019-12 は cgpilink1.csv 接続指数)
基準年
2020 年 = 100
期間
1990-01 〜 最新月
頻度
月次(公表は翌月 10〜15 日頃)
速報・確報
速報は翌月、確報は翌々月に上書き(preliminary フラグは公表データに無し)
温度判定
国内 PPI YoY < 0% で冷たい(デフレ圧力)、0〜3% で適温、3% 超で熱い(CPI 上振れ要因)
カードの読み方
トップページの PPI カードは国内 PPI YoY を表示。CPI に 1〜3 ヶ月先行

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