けいざいの温度計

日銀短観 規模別 業況判断 DI

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最終データ更新:

この指標を発表しているのは 日本銀行

熱い /中小企業 全産業 現状 DI で判定(景気の裾野の広さ)

最新値(

規模別 業況判断 DI の四半期推移

規模別 業況判断 DI(全産業

単位: DI ポイント。「良い − 悪い」で、正は良い多数派。 大企業と中小企業の差は「景気の裾野の広さ」を示す(差が小さいほど中小も恩恵)。

大企業(赤)が高く中小企業(水色)が低い局面は、景気拡大が大企業に集中している二極化の状態。 3 系列が接近する局面は、景気の裾野が広く中小企業まで届いていることを示す。

何を見るべきか

日銀短観は調査対象 約 1 万社を大企業/中堅企業/中小企業の 3 区分(資本金ベース)に分けて集計します。業況判断 DI トップ ページでは大企業のみを扱いますが、規模を変えると企業マインドの分布が見えます。

一般に景気拡大は大企業から先に上向き、中小に時間差で広がる傾向があります。逆に景気減速は中小から先に来ます。そのため大企業 − 中小のギャップは、景気の「裾野の広さ」と「中小への波及具合」を示すバロメーターです。

ギャップの読み方

2021〜2022 年の回復期は大企業の DI が先に上昇し、中小に届くまでにラグがあった。2024〜2026 年は3 区分とも正の領域に入り、景気の裾野が広がる局面に。これは日銀の金融正常化判断の重要な根拠の 1 つです。

なぜ規模で景気感が変わるのか

大企業は海外売上比率が高く、為替・グローバル景気の追い風を受けやすい構造です。輸出企業は円安局面で増益し、株価・賃金にも反映される。一方で中小企業は国内需要に依存し、円安は輸入コスト上昇として打撃になる傾向。

また価格転嫁力にも差があります。大企業はサプライチェーン上で価格決定権が強く、コスト上昇を販売価格に転嫁しやすい。中小企業は取引先大企業に価格を抑えられがちで、コスト上昇でマージンが圧迫されやすい構造です。販売・仕入価格 DI と並べて見ると、価格転嫁ギャップが規模で異なる様子が読めます。

賃上げと中小企業 DI

日本経済の最重要テーマである賃上げの持続性は、中小企業 DI と密接に関係します。日本企業の 99% 超は中小企業で、雇用の 70% を担う。中小企業 DI がプラス圏で安定しないと、賃上げモメンタムは続かないと言われます。

実質賃金雇用人員判断 DI と組み合わせると、中小企業の業況改善が賃上げ・雇用拡大に波及しているかが読めます。

温度判定の閾値

このページでは 中小企業 全産業 業況判断 DI(現状)を温度判定に使用しています。中小企業は景気の最後に好転する側で、ここが正になっていれば景気は裾野まで広がっていると読めます:

このデータについて

対象
日銀短観 業況判断 D.I.(大企業/中堅企業/中小企業 × 製造業/非製造業/全産業、現状+先行き)
一次ソース
日本銀行「全国企業短期経済観測調査(短観)」計表1「業況判断」
取得
日本銀行公表の四半期リリース ZIP(GA_J1.xlsx)から自動抽出
期間
2021 年 3 月調査 〜 2026 年 3 月調査(ZIP 形式の電子データ提供開始以降を収録)
頻度
四半期(3/6/9/12 月調査、公表は概ね翌月初)
単位
DI ポイント(%ポイント)。「業況が良い」と回答した企業の割合 −「悪い」と回答した割合
規模の定義
短観の規模区分は資本金ベース。大企業(10 億円以上)/中堅企業(1〜10 億円)/中小企業(2 千万〜1 億円)
ギャップ
大企業 − 中小企業 DI。景気拡大が中小まで届いているかの指標(小さいほど裾野が広い)
温度判定
中小企業 全産業 現状 DI で判定: < 0 で冷たい、0〜+10 で適温、> +10 で熱い
関連ページ
/tankan/ は大企業のみ。/tankan/prices/ で規模別の価格転嫁力比較が補完可能