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国債の利払費 — 金利上昇はいつ効いてくるか

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この指標を発表しているのは 財務省

最新値

利払費はいくらか

一般会計の利払費(兆円)

国債の利息として毎年支払う額。債務償還費は含みません。

実績補正予算ベース当初予算ベース

財務省「債務管理リポート」資料編より。決算実績・補正予算ベース・当初予算ベースは性質の違う数字なので、色を分けて別物として示しています(当初予算ベースの見込みは、後の年の実績で下方修正されることが多い)。

なぜすぐには効かないのか — 市場金利と平均利率のズレ

市場金利と、すでに発行済みの国債の平均利率(%)

市場金利が動いても、既発債の平均利率はゆっくりしか動きません。

長期金利(10 年国債、年度平均)既発債の利率加重平均

赤は財務省「債務管理リポート」の利率加重平均(発行済み国債の平均クーポン)、青は財務省「国債金利情報」の 10 年国債利回り月次を年度(4 月〜翌 3 月)で平均したもの。国債は満期まで利率が固定なので、市場金利の上昇は借換えが進むにつれて段階的に平均へ入っていきます。最新年度の長期金利は年度途中までの平均です。

税収に対する重さ

利払費は税収の何割か(%)

一般会計利払費 ÷ 一般会計税収。税収が振れれば比率も振れます。

分母は財務省「一般会計税収の推移」の一般会計税収(租税及び印紙収入)。地方税や特別会計分を含む広義の国税とは範囲が異なります。税収は景気や税制改正で動くため、この比率は利払費だけで決まるものではありません。危険水準のような基準線は引いていません(統計的・制度的に確立した閾値が存在しないため)。税収が未公表の年度は線が途切れます。

Reading guide

利払費と国債費はどう違うのか

利払費とは、国債の利息として国が毎年支払う金額のことです。このページで扱っているのは一般会計の利払費で、2024 年度は 7.9 兆円でした。

よく似た言葉に国債費があります。国債費は利払費に加えて債務償還費(満期が来た国債の元本を返す分)と事務取扱費を含んだ、より大きな金額です。ただし償還される元本の大部分は新しい国債の発行(借換え)で調達されるため、国債費の総額をそのまま「その年の負担」と読むのは適切ではありません。このページであえて国債費の総額をグラフにしていないのは、そのためです。

利率加重平均とは、発行済みの国債の利率(クーポン)を残高で重みづけして平均したものです。市場でいま決まる金利ではなく、過去に発行した国債の平均的な利率を表します。市場金利が上がっても、すでに発行された固定利付の国債の利率は変わらないので、この平均はゆっくりしか動きません。

平均残存期間とは、発行済みの国債が満期を迎えるまでの残り期間を、残高で重みづけして平均した年数です。2025 年度末で 9 年 5 ヶ月。おおまかに言えば、毎年 1 割程度が満期を迎えて新しい金利で借り換わっていく、という速さのイメージになります。

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この数字を読むときの注意

金利が 1% 上がったら利払費が即座に増えるわけではありません。効き方を決めるのは、平均残存期間、借換えと新規発行の構成、固定利付・変動利付・物価連動の別、短期証券(政府短期証券)の割合など複数の要素です。短期のものから順に、時間をかけて新しい金利に入れ替わっていきます。

予算の数字と決算の数字を並べて比べないでください。当初予算の利払費は金利の前提を保守的に置くため、実績より大きく出る傾向があります。実際、2026 年度の当初予算 13.0 兆円は、後の年に実績が固まる段階で下方修正される可能性があります。このページのグラフは色を分けて、実績・補正予算・当初予算を別物として示しています。

対税収比は分母でも動きます。税収は景気や物価、税制改正で変わるので、利払費が横ばいでも税収が減れば比率は上がります。比率が上がったことを「利払いが重くなった」とだけ読むと、分母側の変化を見落とします(→ 税収)。

日本銀行が保有する国債の利払いについて。日銀は国債の相当部分を保有しており、日銀が受け取る利息は最終的に国庫納付金として国に戻る部分があります。ただし日銀は当座預金への付利を支払っており、経費や損益もあるため、「日銀が持っている分の利払いは実質ゼロ」と単純化することはできません。誰がどれだけ国債を保有しているかは 国債は誰が持っているか のページで確認できます。

利払費は残高と金利の掛け算で決まります。残高そのものの推移は 国債残高 のページで確認できます。

このデータについて

対象
一般会計の利払費、発行済み国債の利率加重平均、平均残存期間、年度末 普通国債残高
一次ソース
財務省「債務管理リポート」資料編「普通国債残高、利率加重平均、一般会計利払費及び平均残存期間の推移」
取得
各年版の公表 Excel(saimu{年}-3-ho.xlsx)をパース。1 版に 11 年度分が載るため、2021 年版から最新版までを古い順に重ねている(後の版が前の版の見込みを実績に置き換える)
単位
兆円・%・月(公表が兆円 1 桁のため、億円に換算せず公表どおりの精度で保持)
期間
2011 年度 〜 2026 年度(年度次)
頻度
年 1 回(債務管理リポートは毎年 6 月頃に公表)
実績と予算
最新年度は当初予算ベース、その 1 つ前は残高・利率・残存期間が実績で利払費が補正予算ベース、それ以前は決算実績。フィールドごとに status を持たせて区別している
検算
普通国債残高が別データセット(国債残高ページの jgb_outstanding.json)と一致するかを毎回突き合わせている
温度判定
なし。利払費や対税収比に統計的・制度的に確立した閾値が存在しないため
データソース
財務省

この統計を最後に取り込んだ日時は 統計データの更新状況 で、掲載中の全統計とあわせて確認できます。

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