日銀短観 業況判断 DI
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この指標を発表しているのは 日本銀行
最新値()
- 大企業 製造業: 現状 +17 / 先行き +14
- 大企業 非製造業: 現状 +36 / 先行き +29
- 温度判定は大企業 製造業 業況判断 DI(現状)を使用(最も循環性が強く市場の注目度が高い)
業況判断 DI の四半期推移
業況判断 DI(大企業 製造業/非製造業)
単位: DI ポイント。「業況が良い」と回答した企業の割合 −「悪い」と回答した割合。 0 を上回れば景気が良いと感じる企業が多数、下回れば悪いと感じる企業が多数。
点線は同調査で企業が回答した「3 か月先の見通し」。 次回調査の現状判断(実線)と並べると、見通しが楽観的だったか悲観的だったかが事後的に分かる。
業種間ギャップ — 外需 vs 内需どちらが景気の主役か
業種間ギャップ(製造業 DI − 非製造業 DI)
プラスなら製造業(外需 / 輸出)が優勢、マイナスなら非製造業(内需 / サービス)が優勢。0 ライン跨ぎで景気の主役交代が読める。
近年は非製造業が大きく優勢で推移(インバウンド回復・国内サービス需要・人手不足)。製造業は中国景気・半導体サイクルで振れやすい。
先行き予測の誤差 — 企業は楽観的か悲観的か
先行き予測の誤差(実績 − 前回先行き)
企業が 3 か月前に予想した「先行き DI」と、実際に出た「現状 DI」のズレ。プラスなら企業は悲観しすぎ、マイナスなら楽観しすぎ。
コロナ後の急回復局面(2021-2022)はプラス基調 = 企業は悲観しすぎていた。常にプラス側に偏るなら日本企業は構造的に慎重、と読める。
何を見るべきか
短観(全国企業短期経済観測調査)は、日銀が 四半期に 1 回、全国 約 1 万社の企業を対象に「現在の業況」と「3 か月先の見通し」を聞き取り集計する調査です。回答率は 99% 前後と極めて高く、日銀の金融政策決定会合でも参照される基幹統計です。
その目玉指標が業況判断 D.I.(Diffusion Index)。「業況が良い」と回答した企業の割合から「悪い」と回答した割合を引いた値で、単位は%ポイント。0 を上回れば良いと感じる企業が多数派、下回れば悪いと感じる企業が多数派、と直感的に読めます。
なぜ「先行き」が重要なのか
短観は「現状」だけでなく、同じ企業に対して「3 か月後の業況見通し」も聞きます。これが点線で表示している「先行き」DI。
現状判断 → 先行き判断の差は、企業の景気観のモメンタムを示します。先行きが現状より悪化すると予想されているなら、企業は今後の景気減速を見込んで設備投資や採用に慎重になる可能性があります。逆に先行きが改善と予想されていれば、攻めの経営判断が出やすくなります。
過去の点線(先行き予想)と、3 か月後の実線(現状値)を見比べると、企業の予想が楽観的だったのか悲観的だったのかが事後的に分かります。コロナ後の急回復局面(2021-2022)では先行き予想が常に現状を下回り、企業が想定より景気は強かった、という構図が見て取れます。
製造業と非製造業はなぜ分けるのか
製造業は輸出・為替・海外需要に強く影響され、循環性が大きい業種です。一方で非製造業は国内消費・サービス需要が中心で、循環性が穏やか。両方を並べると、景気の波がどこから来ているか(外需か内需か)が読めます。
近年は非製造業の DI が製造業を大きく上回る局面が続いており、これはインバウンド復活・人手不足・国内サービス需要の堅調さが背景にあります。製造業は中国・欧州景気や半導体サイクルの影響で振れやすい状態です。
他の指標との関係
短観は GDP より早く公表される速報性の高い景気指標です。3 月調査は 4 月初に公表され、同四半期の GDP 速報(5 月中旬)より約 1 か月半早く企業の体温が分かります。
機械受注・鉱工業生産指数 と組み合わせると、企業マインドと実際の生産活動の整合性が読めます。短観の DI が改善 → 機械受注の増加 → 鉱工業生産の拡大 → GDP の押し上げ、という波及経路が典型的です。
日銀は短観を金融政策の重要な判断材料としており、業況判断 DI の基調と CPI の動きを合わせて、利上げ/利下げの判断に使います。短観の DI を追うことは、政策金利 の方向感を読むことにもつながります。
温度判定の閾値
このページでは 大企業 製造業 業況判断 DI(現状) を温度判定に使用しています。製造業は循環性が最も強く、市場・メディアでも「短観の DI」と言ったらまず製造業の数字が引かれることが多いためです。閾値は:
- DI < 0 → 🥶 冷たい:「業況が悪い」と感じる企業が多数派
- DI 0〜+10 → 😌 適温:良いと悪いがほぼ均衡
- DI > +10 → 🥵 熱い:明確に「業況が良い」が多数派
このデータについて
- 対象
- 日銀短観 業況判断 D.I.(大企業 製造業/非製造業、現状+先行き)
- 一次ソース
- 日本銀行「全国企業短期経済観測調査(短観)」
- 取得
- 日本銀行公表の四半期リリース ZIP(GA_J1.xlsx)から自動抽出
- 期間
- 2021 年 3 月調査 〜 2026 年 3 月調査(ZIP 形式の電子データ提供開始以降を収録)
- 頻度
- 四半期(3 月/6 月/9 月/12 月調査、公表は概ね翌月初)
- 単位
- DI ポイント(% ポイント)。「業況が良い」と回答した企業の割合 −「悪い」と回答した割合
- 対象企業
- 全国 約 1 万社(大企業/中堅企業/中小企業の 3 規模 × 製造業/非製造業の 2 業種)。本ページは大企業のみ収録
- 回答率
- 通常 99% 前後と極めて高い(強制力はないが企業の協力意識が高い)
- 注意点
- 中堅・中小企業や、設備投資計画・販売価格 DI など他の主要指標は本ページでは未収録(将来拡張予定)
- 温度判定
- 大企業 製造業 業況判断 DI(現状)で判定: < 0 で冷たい、0〜+10 で適温、> +10 で熱い
- 日銀での位置づけ
- 金融政策決定会合の重要な判断材料。短観公表後の日銀総裁会見で必ず言及される
- データソース
- 日本銀行 全国企業短期経済観測調査(短観)