鉱工業生産・出荷・在庫指数(IIP)
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この指標を発表しているのは 経済産業省
最新値()
- 生産指数: 102.5(前年同月比 +2.0%)
- 出荷指数: 101.0(前年同月比 +1.8%)
- 在庫指数: 96.0(前年同月比 -5.0%)
- 生産 3 ヶ月移動平均: 102.3(前年同月比 +1.0%)
- 在庫循環ステージ: 生産 ↑ / 出荷 ↑ / 在庫 ↓ → 強い好況(売れまくり、生産が追いつかない)
指数値の推移(生産・出荷・在庫の 3 兄弟)
鉱工業 生産・出荷・在庫指数(季節調整済、2020 年=100)
3 系列の動きの組み合わせで、在庫循環のステージが読める
2008-2009 年(リーマン)、2020 年春(コロナ)、2011 年春(震災)の急落、各回復期の在庫整理パターンが長期で観察できる。
前年同月比の推移
前年同月比(%)— 生産 / 出荷 / 在庫
3 系列の符号と相対関係で、在庫循環のステージが読める
生産↑出荷↑在庫↓ = 強い好況、生産↓出荷↓在庫↑ = 後退局面、生産↓出荷↓在庫↓ = 底入れ。下の在庫循環テーブルで詳細を解説。
Reading guide
何を見るべきか
鉱工業生産指数(IIP: Index of Industrial Production)は、日本の鉱業・製造業の生産活動を月次で指数化した統計です。経済産業省が毎月公表し、戦後(1953 年〜)から続く長期統計。政府の景気動向指数の一致系列に採用されています。基準年は 2020 年 = 100、原則として 季節調整済 の値を使用し、月次ブレを抑えるため 3 ヶ月移動平均 での評価が標準です。
「3 兄弟」とは何か
このページでは生産・出荷・在庫の 3 つの指数を併載しています。
- 生産指数: 工場が生産した量
- 出荷指数: 工場が出荷した量(売れた量)
- 在庫指数: 工場の在庫水準
この 3 つの組み合わせで景気のステージが分かる。これが 「在庫循環」 と呼ばれる古典的な景気判断手法です。
在庫循環の読み方
| 局面 | 生産 | 出荷 | 在庫 | 解釈 |
|---|---|---|---|---|
| 🔥 強い好況 | ↑ | ↑ | ↓ | 売れまくり、生産が追いつかない |
| 📈 拡大局面 | ↑ | ↑ | ↑ | 生産が出荷を上回る、まだ余裕 |
| ⚠️ 警戒局面 | ↑ | ↓ | ↑ | 作っているのに売れない |
| 📉 後退局面 | ↓ | ↓ | ↑ | 在庫過剰、生産抑制 |
| 🌅 底入れ・回復前夜 | ↓ | ↓ | ↓ | 在庫整理が完了、次の拡大局面前 |
3 つの指数の動きを見比べることで、いまの日本経済が在庫循環のどの局面にあるかが読めます。これは GDP 単独や CPI 単独では見えない深さです。
2026 年 4 月 時点では、生産 ↑ / 出荷 ↑ / 在庫 ↓ で、強い好況(売れまくり、生産が追いつかない)。
機械受注との違い、GDP との関係
時間軸で並べると、こうなります:
- 機械受注は「設備投資の意欲」、未来の生産能力への投資
- 鉱工業生産は「実際に動いた生産活動」、いまの工場の稼働状況
- GDP は「経済全体の集計」、3 ヶ月遅れで全体像が見える
機械受注 → IIP → GDP の流れは、「意欲 → 実行 → 結果」の順序です。
月次のブレと 3 ヶ月移動平均
製造業の生産は、単月では大型案件・季節要因・為替影響などで大きく動きます。業界・経済記者・政府の景気判断は、前年同月比または3 ヶ月移動平均で読むのが標準。このページのカードと温度判定も 3 ヶ月移動平均ベースです。閾値は ±3%:
- 3M YoY < −3% → 🥶 冷たい:製造業の生産活動の減速
- 3M YoY −3〜+3% → 😌 適温:横ばい〜緩やかな増減
- 3M YoY > +3% → 🥵 熱い:製造業の生産拡大局面
他の指標との関係
政策金利と 長期金利が低い局面では設備投資が動きやすく、それが半年〜1 年遅れて生産活動に表れます。円ドル為替は輸出企業の生産判断に直結し、円安局面では輸出向け生産が押し上げられる傾向があります。
鉱工業生産は GDP の 2〜3 ヶ月先行。IIP の動きは 1〜2 四半期遅れて GDP の数字に反映されます。月次で IIP を追いかけ、四半期で GDP を確認する流れが、景気の現在地を最も早く読む方法です。
関連する指標・解説
この指標を扱った分析
このデータについて
- 対象
- 日本の鉱工業(鉱業+製造業)の生産・出荷・在庫指数(季節調整済、総合)
- 一次ソース
- 経済産業省「鉱工業指数」
- 取得
- 経産省公表 Excel(接続指数 b2020_szs1j.xlsx と現行月次 b2020_gsm1j.xlsx)を直接 DL し合成
- 基準年
- 2020 年 = 100
- 期間
- 1978-01 〜 最新月(速報含む)。1978 年以降の長期データで、リーマン後・震災後・コロナ後の急落と回復が連続して観察可能
- 頻度
- 月次(速報は翌月末、確報は翌々月中旬。速報は確報・確々報で改訂される)
- 注意点
- 月次ブレが大きい統計。トレンドは 3 ヶ月移動平均または前年同月比で判断するのが標準
- 温度判定
- 生産指数 3 ヶ月移動平均 前年同月比で判定: < −3% で冷たい、−3〜+3% で適温、> +3% で熱い
- 景気指数
- 内閣府「景気動向指数」の一致系列に C1 = 生産指数(鉱工業) として採用されている代表指標
- データソース
- 経済産業省 鉱工業指数