日銀短観 雇用人員判断 DI
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この指標を発表しているのは 日本銀行
最新値()
- 大企業 製造業: 現状 -20 / 先行き -24
- 大企業 非製造業: 現状 -38 / 先行き -39
- 温度判定は大企業 製造業 雇用人員判断 DI(現状)を使用(負が深いほど人手不足、経済活動の活発さの裏返し)
雇用人員判断 DI の四半期推移
雇用人員判断 DI(大企業 製造業/非製造業)
単位: DI ポイント。「過剰」と回答した企業の割合 −「不足」と回答した割合。 0 を下回れば人手不足を感じる企業が多数、深く負(−30 以下)は深刻な人手不足。
点線は同調査で企業が回答した「3 か月先の見通し」。製造業より非製造業の方が深い人手不足 (インバウンド・サービス業)。
何を見るべきか
雇用人員判断 D.I. は、短観の代表指標である 業況判断 DI と並ぶ「もう一つの目玉」で、日銀の金融政策判断・賃金見通し・物価見通しの上流データとして重視されます。
数字の読み方は業況判断 DI と逆向き。業況判断は「良い − 悪い」で正=景気が良いを表しますが、雇用人員判断は「過剰 − 不足」なので負=人手不足、正=人余りを表します。
なぜ雇用判断が賃金より先に動くのか
企業は人手不足を実感してから、賃金引き上げや採用強化に動きます。逆に人余りに転じれば、賃金抑制・採用凍結・配置転換に動きます。雇用人員判断 DI は賃金統計や CPI より上流に位置する先行指標。
実質賃金 や 完全失業率 と組み合わせると、労働市場のタイト化が賃金にどう波及しているかが読めます。深い人手不足 → 賃上げ圧力 → 名目賃金上昇 → 実質賃金(CPI 差し引き後)の動き、という経路です。
製造業と非製造業の構造的な差
非製造業は近年、−40 前後の歴史的人手不足が続いています。背景には、インバウンド復活による宿泊・飲食の需要拡大、少子化・高齢化に伴う物流ドライバー・介護人材の構造的不足、デジタル化を担う IT 人材の慢性的な不足など、複合要因があります。
一方で製造業の人手不足は −15〜−20 程度と、非製造業より浅い水準で推移しています。これは製造業が DX・自動化・海外生産シフトで雇用増を抑えられる構造があるため。ただし半導体・自動車など特定産業では人手不足が顕在化しており、業種間のばらつきは大きくなっています。
他の指標との関係
完全失業率 は遅行指標、雇用人員判断 DI は先行指標として動きます。企業がまず「人が足りない」と感じ始め、その後求人倍率が上がり、最後に失業率が下がる、という順番。
政策金利 判断との関係も深く、日銀の総裁会見では「雇用判断 DI が深い不足を示しており、賃金上昇のモメンタムが続く」といった言及がしばしば登場します。深い人手不足は賃金 → サービス価格 → コア CPIへの波及経路を支える要因で、金融正常化の根拠の 1 つです。
温度判定の閾値
このページでは 大企業 製造業 雇用人員判断 DI(現状)を温度判定に使用しています。製造業は循環性が強く、景気サイクルとの連動性が高いためです。「人手不足が深い = 経済活動が活発」と読み替え、失業率と同じく「活発な経済を熱い」と判定します:
- DI < −25 → 🥵 熱い:深刻な人手不足、賃金上昇圧力強い
- DI −25〜−10 → 😌 適温:労働需給がやや締まる程度
- DI > −10 → 🥶 冷たい:人余り、企業活動低調
このデータについて
- 対象
- 日銀短観 雇用人員判断 D.I.(大企業 製造業/非製造業、現状+先行き)
- 一次ソース
- 日本銀行「全国企業短期経済観測調査(短観)」計表6「雇用」
- 取得
- 日本銀行公表の四半期リリース ZIP(GA_J1.xlsx)から自動抽出
- 期間
- 2021 年 3 月調査 〜 2026 年 3 月調査(ZIP 形式の電子データ提供開始以降を収録)
- 頻度
- 四半期(3/6/9/12 月調査、公表は概ね翌月初)
- 単位
- DI ポイント(%ポイント)。「過剰」と回答した企業の割合 −「不足」と回答した割合
- 対象企業
- 大企業(製造業 / 非製造業)のみ収録。中堅・中小企業は本ページでは未収録(将来拡張予定)
- 温度判定
- 大企業 製造業 現状 DI で判定: < −25 で熱い、−25〜−10 で適温、> −10 で冷たい
- 関連指標
- 完全失業率は遅行、雇用人員判断 DI は先行。賃金統計・CPI への上流データ
- データソース
- 日本銀行 全国企業短期経済観測調査(短観)