実質賃金・名目賃金
最新データ:
最終データ更新:
この指標を発表しているのは 厚生労働省
最新値((速報値))
- 名目賃金指数: 97.7(前年同月比 +3.2%)
- 実質賃金指数: 84.3(前年同月比 +1.4%)
⚠ 2026 年 5 月は速報値です(厚労省「最新の結果表」より)。確報で改定される可能性があります。グラフは確報のみで構成しているため、最新の速報月(2026 年 5 月)は含みません。
実質賃金・名目賃金 前年同月比の推移
確報のみ グラフは 2026 年 4 月までの確報値。最新の 2026 年 5 月(速報値)は含みません。
名目・実質賃金 前年同月比(%)
緑=実質プラス(賃上げが物価を上回る)/赤=実質マイナス(物価に追いつかず)
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実質賃金・名目賃金 指数の推移(2020 年=100)
確報のみ グラフ・サマリーカードは 2026 年 4 月までの確報値。最新の 2026 年 5 月(速報値)は含みません。
2026-04 時点
名目賃金指数
額面ベース
98.2
前年同月比 +3.6%
実質賃金指数
物価変動を除いた購買力
85.2
前年同月比 +2.0%
名目・実質賃金指数(2020 年=100)
毎月の現金給与総額(5 人以上事業所、就業形態計、調査産業計)
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基準: 2020 年の年平均を 100 としています(各月ではなく 12 か月平均が 100)。12 月の急騰は冬季賞与(ボーナス)が現金給与総額に含まれることによる季節性です。
賃金は実際いくら? 現金給与総額の実額と内訳
確報のみ 指数ではなく実際の金額(円)。2026 年 4 月の現金給与総額は 312,699 円(所定内 277,710 円+所定外 21,305 円+特別 13,684 円)。
現金給与総額の実額と内訳(円)
5 人以上事業所、就業形態計、調査産業計。所定内+所定外+特別=現金給与総額
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原数値(季節調整なし)。6 月・12 月の急騰は特別給与(夏季・冬季賞与)によるものです。就業形態計のためパートタイム労働者を含み、平均額はフルタイムの体感より低く出ます。
なぜ平均は伸びにくい? 一般 vs パートの給与とパート比率
確報のみ 平均賃金(就業形態計)は、給与水準の低いパートタイム労働者の比率が上がると下に引っ張られます。2026 年 4 月のパート比率は 31.16%。
一般 vs パートの給与とパート比率
5 人以上事業所、調査産業計。給与は現金給与総額(円)。一般・パート別は 1993 年〜
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パートタイム労働者比率が上がるほど、全体平均(就業形態計)はパートの低い給与に引っ張られて下振れします。実質賃金が伸び悩む構造要因の一つです。
Reading guide
実質賃金と名目賃金の違いと見方
賃金には 2 つの数字があります。実際に支払われた金額そのものを示す名目賃金と、 物価上昇分を割り引いた実質賃金です。重要なのは後者で、 これが上がっていなければ「給料は上がった気がするけど生活は楽にならない」という体感に直結します(→ 名目と実質の違い)。
日本では 2022 年以降の物価高で実質賃金が長くマイナス圏に沈み、 2024 年に入っても多くの月でプラス転換できずにいました。 2026 年 5 月(速報値)の実質賃金前年同月比 +1.4% は、 長い目減り局面からの転換点になり得るかが焦点です。 ただし当データは月次の振れが大きく、賞与のない月(例えば 2 月)は値そのものが低く出るのが原指数の特性なので、 単月値に一喜一憂せずトレンドで判断する必要があります。
では、この実質賃金(指数)と、上の「現金給与総額の実額」グラフ(円)はどうつながるのでしょうか。実額は実際に支払われた名目の金額そのものです。その名目額を消費者物価で割り引き、2020 年平均を 100 として基準化したものが実質賃金指数です。つまり同じ現金給与総額(5 人以上・就業形態計)が出発点で、片方は「いくら受け取ったか(円)」、もう片方は「その購買力が基準年と比べて何パーセントか(指数)」を表しています。だから実額が過去最高を更新しても、物価がそれ以上に上がっていれば実質賃金指数は下がり得ます。「金額は増えたのに生活は楽にならない」という感覚は、この実額と実質のズレそのものです。
実質賃金と実質可処分所得は別物
混同されがちですが、ここで扱う 実質賃金 は企業から支払われる給与の購買力です。 税金や社会保険料を引いた後の手取りベースの数字は 実質可処分所得(家計調査)として別に集計されており、両者の差は直接税・社会保険料の負担で説明できます。 実質賃金がプラスでも、税・社保の負担が増えていれば実質可処分所得はマイナスになり得ます。
4 つの所得指標(名目賃金・実質賃金・名目可処分所得・実質可処分所得)の関係を整理した解説は 所得の正体 ページにまとめています。
ここでデフレートに使っている CPI(持家の帰属家賃を除く総合)は全国・確報ベースです。実質賃金を削っている物価そのものの 動きを一足早くつかみたいときは、 東京都区部 CPI(中旬速報値) が全国 CPI より一足早い先行指標として使えます。
実質賃金についてよくある質問
- 実質賃金と名目賃金の違いは何ですか?
- 名目賃金は実際に支払われた給与額そのもの、実質賃金はそこから物価上昇分を割り引いた「購買力」を表します。名目賃金が増えても、それ以上に物価が上がれば実質賃金は下がり、生活は楽になりません。当ページは厚生労働省「毎月勤労統計調査」の現金給与総額(事業所規模 5 人以上)をもとに、CPI(持家の帰属家賃を除く総合)でデフレートした実質賃金指数を掲載しています。
- 日本の実質賃金はいま上がっていますか、下がっていますか?
- 2026 年 5 月(速報値)時点で前年同月比 +1.4%、5 ヶ月連続プラスです。2022 年以降の物価高で実質賃金は長くマイナス圏が続きました。月次は賞与の有無で振れが大きいため、単月ではなくトレンドで判断する必要があります。
- 実質賃金はこの 30 年でどう推移しましたか?
- 実質賃金指数(2020 年=100)は 1990 年の年平均 111.6 に対し、2025 年は 97.9。約 -12.3% の変化で、30 年以上前の水準を下回ったまま推移しています。名目賃金は同期間に 100.3 → 111.7(約 +11.4%)と上昇しましたが、物価上昇に追いつかず実質では伸びていません。
- 実質賃金と実質可処分所得はどう違いますか?
- 実質賃金は企業から支払われる給与の購買力です。一方、税金や社会保険料を引いた後の手取りベースは「実質可処分所得」(家計調査)として別に集計されます。実質賃金がプラスでも、税・社会保険料の負担が増えれば実質可処分所得はマイナスになり得ます。
この指標を扱った分析
この指標を使ったツール
このデータについて
- 基準年
- 2020 年平均 = 100
- 対象
- 現金給与総額、事業所規模 5 人以上、就業形態計、調査産業計
- 規模区分
- 5 人以上を採用。厚労省・報道が用いるヘッドライン系列で、小規模事業所まで含み全雇用者を広く代表します(30 人以上系列より対象が広い)
- 実額データ
- 現金給与総額の実額(円)・内訳(所定内/所定外/特別給与)・パート比率は同調査「実数・指数累積データ(実数)」より(調査産業計・5 人以上・原数値)。一般/パート別は 1993 年〜
- 実質化
- CPI(持家の帰属家賃を除く総合)でデフレート
- 季節調整
- なし(原指数)。賞与のない月(2 月など)は値が低く出るのは正常な特性です
- 速報・確報
- 最新月は速報値、それ以前は確報値(再集計後)
- 温度判定
- 実質賃金 前年同月比 < 0% で冷たい、0〜1% で適温、> 1% で熱い
- 関連指標
- 実質賃金は企業からの支払いベース。税・社保引き後の手取りベースは実質可処分所得(家計調査)として別集計
- データソース
- 厚生労働省「毎月勤労統計調査」 ( e-Stat 経由)