CPI 費目別の内訳
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この指標を発表しているのは 総務省統計局
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CPI 10 大費目の構造
消費者物価指数(CPI)は、家計の支出を 10 個の大分類に分けて集計しています。これを「10 大費目」と呼びます。要は項目のことです。
最新月の費目別 寄与度
2026 年 5 月 の費目別寄与度
総合 CPI 前年同月比 = +1.5% / 比較対象: 2025 年 5 月
各費目が「総合 CPI 前年同月比」を何 % ぶん押し上げた/押し下げたかを示します。 たとえば食料が +1.00% なら、食料だけで物価を 1% 引き上げた効果という意味で、家計支出に占めるウェイトの大きい費目ほど影響が大きく出ます。 10 費目の合計はおおむね総合 CPI 前年同月比(+1.5%)に一致します。
費目別 累計変化率
2021 年 5 月 → 2026 年 5 月
- 食料+29.6%
- 家具・家事用品+23.0%
- 光熱・水道+19.1%
- 教養娯楽+15.8%
- 被服及び履物+11.7%
- 交通・通信+8.6%
- 諸雑費+5.2%
- 保健医療+4.6%
- 住居+4.3%
- 教育-10.5%
費目別 寄与度(時系列推移)
消費者物価指数 前年同月比の費目別寄与度
ポイント(各費目の寄与度の合計 ≒ 総合の前年同月比)
費目別 前年同月比(折れ線)
10 大費目別 前年同月比(%)
2020 年基準
費目別 指数推移
10 大費目別 消費者物価指数(2020 年=100)
指数値
10 大費目 年次推移(2020 年〜2026 年)
10 大費目それぞれの年平均指数を並べると、費目間の値上がり格差(K 字インフレ)が一目でわかります。下表は各年の年平均(2020 年基準指数)です。
| 年 | 食料 | 住居 | 光熱・水道 | 家具・家事用品 | 被服及び履物 | 保健医療 | 交通・通信 | 教育 | 教養娯楽 | 諸雑費 |
|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|
| 2026 年* | 128.9 | 104.7 | 114.1 | 122.7 | 112.3 | 104.3 | 100.8 | 93.4 | 116.7 | 106.2 |
| 2025 年 | 125.8 | 104.0 | 116.9 | 121.6 | 111.1 | 104.3 | 100.0 | 97.1 | 115.6 | 105.9 |
| 2024 年 | 117.8 | 103.1 | 112.8 | 118.4 | 108.2 | 102.8 | 97.4 | 101.6 | 112.9 | 104.8 |
| 2023 年 | 112.9 | 102.3 | 108.5 | 113.8 | 105.7 | 101.2 | 95.8 | 102.1 | 107.1 | 103.7 |
| 2022 年 | 104.5 | 101.3 | 116.3 | 105.5 | 102.0 | 99.3 | 93.6 | 100.9 | 102.7 | 102.2 |
| 2021 年 | 100.0 | 100.6 | 101.3 | 101.6 | 100.4 | 99.6 | 95.0 | 100.0 | 101.6 | 101.1 |
| 2020 年 | 100.0 | 100.0 | 100.0 | 100.0 | 100.0 | 100.0 | 100.0 | 100.0 | 100.0 | 100.0 |
各年の値は月次指数の年平均。* 2026 年は 5 ヶ月分(1〜5 月)の暫定平均です。 指数は 2020 年平均 = 100。
「総合」と「費目別」の関係
総合 CPI が「+1.4%」だったとき、その内訳は費目ごとに異なります。 食料が +3.6%、教育が −5.5% のように、費目ごとに値動きはバラバラ。
ウェイトの大きい費目(食料 26%、住居 21%、交通・通信 15%)の動きは、総合 CPI に大きく影響します。 逆に、ウェイトの小さい費目(教育 3%)は個別では大きく動いても、総合への影響は限定的です。
「寄与度」という見方
各費目の値動きが、総合 CPI にどれだけ貢献したかを表す数字を 寄与度 と呼びます。
例:CPI 総合 +1.4% のうち、食料の寄与度が +0.9pt なら、食料が単体で総合の 0.9% 分を押し上げた、ということ。
寄与度は 「変化率 × ウェイト」 で計算されます。例えば食料が +3.6% の動きをしても、ウェイト 26% を掛けて寄与度は +0.9pt 程度に収まる、という仕組み。 寄与度を見ると、「いま物価を動かしている主役は何か」が分かります。詳しくは 寄与度 を参照。
さらに細かい分類
10 大費目はさらに細かく分かれています。 「食料」の中には「穀類」「魚介類」「肉類」「乳卵類」「野菜・海藻」「果物」「油脂・調味料」「菓子類」「調理食品」「飲料」「酒類」「外食」の 12 中分類があり、それぞれ値動きが異なります。 このページの下部「中分類で深掘り」セクションで、費目を選んで中分類別の物価動向を確認できます。
中分類で深掘り
10 大費目をさらに細かく見ると、同じ費目の中でも値動きはバラバラです。 例えば「食料」全体は +1.5% でも、外食・菓子類・野菜では家計への影響がまったく違います。 費目を選んで、その中身を確認してください。
中分類別 前年同月比(%)
食料(ウェイト 26.3%)の 12 中分類
| 中分類 | ウェイト | 最新 YoY | 1 年前 YoY | 3 年累計 |
|---|---|---|---|---|
| 飲料 | 1.63% | +8.7% | +7.1% | +20.8% |
| 菓子類 | 2.36% | +8.1% | +7.4% | +21.8% |
| 魚介類 | 1.99% | +5.5% | +4.3% | +10.5% |
| 野菜・海藻 | 2.85% | +4.4% | -1.0% | +15.0% |
| 調理食品 | 3.52% | +4.3% | +6.4% | +14.9% |
| 油脂・調味料 | 1.21% | +3.9% | +1.3% | +7.2% |
| 乳卵類 | 1.26% | +3.5% | +4.3% | +9.0% |
| 肉類 | 2.49% | +3.4% | +6.2% | +12.1% |
| 外食 | 4.60% | +1.0% | +4.4% | +7.7% |
| 酒類 | 1.19% | +0.2% | +4.7% | +6.7% |
| 穀類 | 2.14% | -0.8% | +28.7% | +35.2% |
| 果物 | 1.05% | -0.8% | +3.8% | +15.1% |
※ 最新 YoY = 直近月の前年同月比、1 年前 YoY = 12 ヶ月前の前年同月比、3 年累計 = 36 ヶ月前指数比の累計変化率。
ウェイトは 2020 年基準消費者物価指数のウエイト一覧(全国, 1 万分比 → % 換算)。
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何を見るべきか
CPI は 10 大費目に分けて公表されており、平均が同じでも内訳は大きく異なります。 2026 年 5 月 時点では、食料が 2020 年比で +28.4%、教育が -12.4% と、 費目間で +40.8% 分も差が開いています。
食料や光熱・水道は支出ウェイトが大きく逃げにくい必需品であり、こちらの上昇は家計を直撃します。 一方で教育や通信は値上げが進みづらい費目で、結果として「平均は穏やかでも生活実感は厳しい」という K 字現象が起きます。 平均値の見出しに惑わされず、自分の家計の支出構成と照らして読むのが重要です。
食料・光熱水道のように突出して上がっている費目の背景には、輸入価格の上昇が大きく寄与しているケースが多くあります。原油・天然ガス・小麦・大豆など、国内で自給できない品目が多いためです。 上流側の動きは 輸入物価指数 ページで確認できます。
中分類 で見ると、同じ費目の中でも値動きには差があります。例えば食料の中では、外食やサービス系の値上げが定着している一方、生鮮野菜は天候要因で大きく振れます。 何が家計に効いているかを掴むには、中分類レベルの観察が有効です。
CPI 費目別についてよくある質問
- CPI の「10 大費目」とは何ですか?
- 消費者物価指数(CPI)は、家計の支出を食料・住居・光熱水道・家具家事用品・被服及び履物・保健医療・交通通信・教育・教養娯楽・諸雑費の 10 個の大分類に分けて集計しています。これを「10 大費目」と呼びます。
- 「K 字インフレ」とは何ですか?
- 値上がりが激しい品目と、値下がり・横ばいの品目に二極化した偏ったインフレのことです。食料・光熱水道のような生活必需品(支出ウェイトが大きく逃げにくい)が突出して上がる一方、教育・通信のような選択的支出は伸びない、という構図が続くと、平均は穏やかでも生活実感は厳しいという状態になります。
- 「寄与度」とは何ですか?
- 各費目の値動きが総合 CPI にどれだけ貢献したかを表す数字です。「変化率 × ウェイト」で計算され、例えば食料が +3.6% 動いてもウェイト 26% を掛けて寄与度は +0.9pt 程度に収まります。寄与度を見ると、いま物価を動かしている主役が何かが分かります。
- 食料や光熱・水道が上がりやすいのはなぜですか?
- 食料・光熱水道のように突出して上がっている費目の背景には、輸入価格の上昇が大きく寄与しているケースが多くあります。原油・天然ガス・小麦・大豆など、国内で自給できない品目が多いためです。
この指標を扱った分析
このデータについて
- 基準年
- 2020 年平均 = 100
- 区分
- 10 大費目別(食料 / 住居 / 光熱・水道 / 家具・家事用品 / 被服 / 保健医療 / 交通・通信 / 教育 / 教養娯楽 / 諸雑費)
- 頻度
- 月次
- 速報・確報
- 当データはすべて確報値
- データソース
- 総務省統計局「消費者物価指数」 ( e-Stat 経由)