景気ウォッチャー調査 DI(現状判断・先行き判断)
最新データ:
最終データ更新:
この指標を発表しているのは 内閣府
最新値()
- 現状判断 DI: 43.6
- 先行き判断 DI: 40.7
- 分野別(現状): 家計動向 43.8 / 企業動向 43.7 / 雇用 41.5
3 段階に分解して読む — 全体 → 分野 → 業種
景気ウォッチャー DI を一つの数字だけ見ても、景気が良いか悪いかしか分からない。家計・企業・雇用の 分野 で分け、さらに分野の中の 業種(家計動向の小売・飲食・サービス・住宅、企業動向の製造業・非製造業)まで降りると、「どこが牽引しているか」「どこに偏りがあるか」が見えてくる。下のチャートはこの 3 段階で順に分解していく。
色は下のチャートの系列色に対応。① の合計 DI を ② の 3 分野に分け、家計動向と企業動向はさらに ③ の業種まで降りる。
各階層での扱い: ① 全体は 1 枚のグラフに併記(実線=現状・破線=先行き)/ ② 分野別は現状判断のみ/ ③ 業種別はボタンで現状 ⇄ 先行きを切り替え。
全体: 景気ウォッチャー DI の推移(現状 vs 先行き)
全分野・全地域を集計した DI の時系列。現状判断(今の景気の体感)と先行き判断(2〜3 ヶ月先の見通し)を並べ、両者のギャップで「街角が底入れを感じているか/失速を感じているか」が読める。
景気ウォッチャー DI(季節調整値)
DI 50 が中立。45 以下で街角景気が悪い、55 以上で良い
分野別: 家計動向・企業動向・雇用の現状判断 DI
全体を構成する 3 分野の現状判断 DI を並べる。3 つが揃って動くのは景気サイクルが明確な局面、ばらつくと「家計だけ落ち込む」「企業マインドだけ先行する」など局所要因が効いている局面と読める。
現状判断 DI 分野別(季節調整値)
3 分野の DI が同方向に動くか、ばらつくかでサイクル局面が分かる
業種別(家計動向): 小売・飲食・サービス・住宅
分野別の家計動向をさらに 4 業種に分解。同じ「家計の景気」でも、コロナ禍ではサービスだけ突出して落ち込み、円安期には小売と飲食で温度差が出るなど、業種別のばらつきが景気判断の質感を変える。
家計動向 業種別 DI(季節調整値)
小売・飲食・サービス・住宅の 4 業種で景況感のばらつきが分かる
業種別(企業動向): 製造業・非製造業
分野別の企業動向を 2 業種に分解。外需と為替に敏感な製造業と、国内サービス・建設が中心の非製造業で景況感が乖離する局面がある。両者が同方向なら景気の方向感が強く、ばらつくと「製造業ショック」や「内需だけ良い」のような偏った景気判断になる。
企業動向 製造業 vs 非製造業 DI(季節調整値)
外需依存の製造業と国内サービス主体の非製造業で景況感の乖離が分かる
Reading guide
何を見るべきか
景気ウォッチャー調査は、内閣府が約 2050 人の「景気の動きを直接観察できる立場の人々」を全国 12 地域で選んでアンケートする調査。 毎月、3 ヶ月前と比較した景気の現状判断(と 2〜3 ヶ月先の先行き判断)を「良くなっている/やや良くなっている/変わらない/やや悪くなっている/悪くなっている」の 5 段階で答えてもらい、DI に変換します。
DI(Diffusion Index)の計算式:
- 「良くなっている」回答 × 1.0
- 「やや良くなっている」回答 × 0.75
- 「変わらない」回答 × 0.5
- 「やや悪くなっている」回答 × 0.25
- 「悪くなっている」回答 × 0.0
これらを加重平均して 100 倍したものが DI。50 が中立(賛否ちょうど半々)、50 超で改善、50 未満で悪化。
他の景気指標との違い
- GDP(四半期、結果指標)よりも 2〜3 ヶ月以上早い
- 日銀短観(四半期、企業マインド)に対し、月次で速報性が高い
- 景気動向指数 CI(月次、実数値合成)が「実数」なのに対し、こちらは「人々の肌感覚」
「街の人々がどう感じているか」を直接測るため、消費者マインドや小売・サービス業の動向に対して特に敏感です。 実際の景気の山・谷より数ヶ月早く動く傾向があり、転換点の早期判定に重宝されます。
現状 vs 先行き ギャップの読み方
先行き判断 DI が現状判断 DI を 大きく上回ると、街角の人々が「これから良くなる」と感じている=景気は底入れ局面の可能性。 逆に 下回ると「これから悪くなる」予感=失速懸念。差分の絶対値が大きいほどシグナルが強い。
ただし先行き判断は「期待」を多く含むため、現状判断より変動が大きく、外的ショック(地政学リスク・コロナ・災害など)で振れやすい点に注意。
このデータについて
- 対象
- 日本の景気ウォッチャー調査 DI(現状判断・先行き判断、合計と分野別、季節調整値)
- 一次ソース
- 内閣府「景気ウォッチャー調査」
- 取得
- 内閣府公表の時系列 Excel ファイル watcher5.xls(季節調整値)を毎月ダウンロードし、分野別・地域別の全シートをパースして全期間のデータを再構築
- 期間
- 2002-01 〜 最新月(2002 年 1 月以降の全月次データを内閣府の時系列 Excel から取得)
- 頻度
- 月次(翌月 8〜13 日頃に公表)
- 速報・確報
- 景気ウォッチャー調査の DI は再集計の余地が小さく、preliminary はすべて false
- DI 単位
- 0〜100、50 が中立。「良い」回答 ×1.0 + 「やや良い」×0.75 + 「変わらず」×0.5 + 「やや悪い」×0.25 + 「悪い」×0.0 の加重平均 ×100
- 温度判定
- 現状判断 DI 合計が 45 未満で冷たい、45〜55 で適温、55 超で熱い
- 回答者
- 全国 12 地域 約 2050 人。タクシー運転手・小売店員・飲食店主・人材派遣会社・経理担当者など景気を肌で観察する立場の人々
- データソース
- 内閣府 景気ウォッチャー調査